私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
Q.199 反キリストとは誰ですか
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反キリスト? 何ソレ…という方も多いと思いますので補足しますと、世の終わりに登場する「サタンから力を受けてさまざまな奇跡を行ない、多くの人を惑わす」特定の人物のことです。
架空やたとえの話ではなく、聖書にはかなり具体的にこの人の特徴が書かれています。さっそく見ていきましょう。
199 反キリストとは誰か
Q:聖書は、反キリストについてどのように教えていますか。教えてください。
A:反キリストとは、終わりの時代に現れる神に敵対するある人物です。反キリストについて、いつものように3つ申し上げます。
1番目に、反キリストは、悪の三位一体の2番目に置かれる人物です。
聖書の神は、父、子、聖霊の3つの位格において存在する唯一の神です。キリストは、第2位格に当たる子なる神です。真の神を模倣した形で存在するようになるのが、悪の三位一体です。サタン、反キリスト、偽預言者がそれです。サタンは父なる神を、反キリストは子なる神を、偽預言者は聖霊なる神を模倣します。反キリストは、偽りの教理を広げます。ヨハネは、本物の反キリストが現れる前に、小さなスケールでの反キリストが多く現れると書いています(1ヨハ2章)。
2番目に、反キリストは3つの別名で呼ばれています。
(1)「不法の人」(2テサ2章)。不法の人は、偽のしるしや奇跡を行い、人々を惑わします。
(2)「獣」(黙13章)。獣は、大患難時代に登場し、イスラエルと平和条約を結びます。その後、ユダヤ人や信者を迫害し、自らの王国を地上に設立します。偽預言者は、獣を拝むように人々を導きます。「666」という獣のしるしを右の手か額に受けていなければ、経済活動ができなくなります。
(3)「666」。これは、「3分でわかる聖書」196回目で解説しました。
3番目に、反キリストはユダヤ人ではなく、異邦人です。
反キリストはダン部族から出ると考えている人がいますが、それは違います。黙示13章と17章では、獣は海から上がってきます。海は、異邦人世界の象徴です。従って、反キリストは異邦人の中から出て来るというのが正解です。さらに、ダニ9章26節によれば、反キリストはエルサレムの神殿を破壊する民から出て来ます。つまり、ローマ系の人物だということです。
反キリストは、大患難時代において暴れ回りますが、キリストの再臨の時、打ち負かされます。
参考になる聖句
「小さい者たちよ。今は終わりの時です。あなたがたが反キリストの来ることを聞いていたとおり、今や多くの反キリストが現れています。それによって、今が終わりの時であることがわかります 」(1コリ9:25)
反キリストは神に敵対しますが、再臨のキリストによって打ち負かされます。
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