Q.140 人間の内面は霊とたましいに分割可能ですか。

このメッセージに感謝を贈る

この無料配信メッセージは、皆様の祈りと献金のサポートで成り立っています。
あなたの「ちょっとした感謝」を300円献金で贈ってみませんか?

ハーベスト・タイム・ミニストリーズへのサポーター献金はこちら

このメッセージでは...

聖書には、「あなたがたの霊、たましい、からだが完全に守られますように」(第一テサロニケ5:23)」とあります。

 

そこで、霊とからだは分かるとして、たましいとは一体なんなのでしょうか。というご質問です。

 

編集Mは、これまで何の疑問もなくこの箇所を読んでいたので、ご質問を拝見してなるほどー、と思ってしまいました。さて、霊とたましいは何が違うのでしょうか。

Q. 質問

Q: 聖書には、「あなたがたの霊、たましい、からだが完全に守られますように」(第一テサロニケ5:23)」とありますが、霊とからだは分かるとして、たましいとは一体なんなのでしょうか。聖書ではなんと説明されているのでしょうか。

A. 回答

A:この質問は、人間の内面が霊とたましいに分割可能なのか、もし可能だとしたら、霊やたましいとは、どういうものなのか、というものです。このテーマに関しては、断定的な発言は控えるべきだと思いますが、私なりに3つ申し上げたいと思います。

1番目に、人間は、体、霊、たましいという3つの部分から成っていると主張する人がいます。

つまり、人間の内面は、霊とたましいに分割可能だということです。しかし、聖書に「霊」という言葉と「たましい」という言葉が出ているからと言って、人間の内面が二分割可能だということにはなりません。

聖書では、人間の内面を指すために種々の言葉が用いられています。①「生きもの(a living soul)」(創2:7)、②「霊(spirit)」、③「たましい(soul)」、④「心(heart)」、⑤「心(mind)」、⑥「良心(good conscience)」など。

これらの言葉は、意味が重複しており、厳密に定義するのは困難です。そう考えると、「霊」と「たましい」という言葉を基に人間の内面を二分割することは、聖書が意図するところではないと思われます。

2番目に、人間は、体と、目に見えない内面の2つの部分から成っていると主張する人もいます。

 その場合は、人間の内面は統一体であり、分割不可能だということになります。その説を支持していると思われる聖句が、いくつかあります。創世記2章によれば、外面の体は「土地のちり」から創造され、内面のいのちは「神の息」を吹き込まれて生き始めました。さらに、使徒パウロは、「たとい私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています」(2コリ4:16)と書いています。「外なる人」とは体のことであり、「内なる人」とは内面のいのちのことです。

3番目に、人間の内面は分割不可能な統一体であると考えるのが、聖書的だと思われます。

これは、ヘブル的人間観でもあります。その場合は、人間の内面の活動の諸相を指すために、「霊」、「たましい」、「心」、「良心」などさまざまな用語があると考えれば矛盾はなくなります。ちなみに、体と内面のいのちが分離することが、肉体の死です。人間の場合は、肉体が死んでも内面のいのちは生き続けます。それゆえ、肉体の復活が可能になるのです。

参考になる聖句

「ですから、私たちは勇気を失いません。たとい私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています」(2コリ4:16)

聖書的人間観は、「肉と霊を持った統一体」です。

週間アクセスランキング

1

コリント人への手紙第二(13)批判する者たちへの反論10:1~18

2

Q421 天国でも性別は存在しますか。

3

イスラエル旅2023#088中川牧師とめぐる旅:【エルサレム旧市街】4つの地区とエルサレムの再統一

4

コリント人への手紙第二(14)パウロと偽使徒の違い(1)11:1~15

5

コリント人への手紙第二(12)エルサレム教会への献金(3)-喜んで与える祝福―9:1~15

6

Q420 頭に燃える炭火を積むとはどういう意味ですか。

ハーベスト・タイムを応援する

ハーベスト・タイムの働きは、サポーターの皆様のお祈りと、献金により維持されております。
ぜひ、応援をよろしくお願いいたします。

ハーベスト・タイムのSNSでは、新着メッセージなどをお知らせしています。

聖書箇所の引用には新改訳聖書を使用しています。その他の場合は明記いたします。
聖書 新改訳2017(C)2017 新日本聖書刊行会 許諾番号4-2-856号
Copyright © Harvest Time Ministries, All Rights Reserved.