私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
Q.113 イエスは何語を話されたのか。
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イエス時代のイスラエルでは一般的にアラム語、そして宗教家はヘブル語を使っていました。また当時はローマの支配下にあったため、政治家や商人はギリシャ語を使っていたそうです。
「イスラエルなら当然ヘブル語でしょ」と思いきや、そういうわけでもないのですね。さて、その中でイエスがお話しになっていた言葉は・・・?
さっそく、解説を見てみましょう。
Q. 質問
Q:イエス様の話していた言語は、ヘブル語ですか、アラム語ですか。自分で少し調べていると、「当時、口語ではヘブル語はほとんど話されていなかった」という文を目にし、イエス様はどちらをお話になっていたのかなと疑問に思いました。
A. 回答
A:これは、イエスが歴史上、実在の人物であることを前提とした質問ですね。いつものように3つ申し上げます。
1.イエス時代のイスラエルの地では、主に3つの言語が話されていました。
(1)アラム語:これは、イスラエルの地での共通語でした。ヘブル語と親戚の言語
ですが、他の言語から借用した言葉が多く含まれていました。
(2)ヘブル語:これは、主に律法学者、パリサイ人、サドカイ人などが使用していた
言語です。シナゴーグではヘブル語が朗読されていましたので、一般のユダヤ人
たちもヘブル語をある程度理解できたと思われます。
(3)ギリシア語:これは、ローマ世界の共通言語です。イスラエルでは、
政治家や商人たちがギリシア語を使用しました。
2.イエスは、以上の3つの言語をすべて話された可能性が大です。
(1)当時のユダヤ人たちの中には、3つの言語を話す者が多くいました。
(2)恐らくイエスは、相手によって話す言語を変えたのでしょう。
(3)ポンテオ・ピラトとの対話は、ギリシア語で行われた可能性があります。
(4)もちろん、ピラトがアラム語を話した可能性もあります。
3.イエスは、以上の3つの言語の中で、アラム語を最も話されたと思われます。
(1)「タリタ、クミ」(少女よ、起きなさい)(マコ5:41)
(2)「エパタ」(開け)(マコ7:34)
(3)「アバ」(父よ)(マコ14:36)
(4)「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」
(わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか)(マタ27:46)
参考になる聖句
「神は、むかし父祖たちに、預言者たちを通して、多くの部分に分け、また、いろいろな方法で語られましたが、この終わりの時には、御子によって、私たちに語られました」(ヘブ1:1~2a)
イエスが一番用いた言語は、アラム語だと思われます。
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