私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
Q.2 聖書は分厚いけど、どこから読めばいい?
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確かに、聖書は分厚くて膨大で、読んでみたくてもちょっと・・・敷居が高いですよね。聖書は、大きく分けて新約聖書と旧約聖書の2パートに分かれています。一般的には、その後半部分「新約」から読み始めることが多いですが、中川健一牧師がオススメするのはどんな読み方?
(ヒント:そばに助けてくれる人がいる場合にだけおすすめできる、真っ向勝負です)
しかも、聖書全体を通して語られているのは、たった2つの大きなテーマ。さて、それはなんでしょう。
Q.2 聖書は分厚いけど、どこから読めばいい?
Q. 質問
前回、聖書は約40人の著者が1500年にわたって書いた66巻をまとめて綴った本だと知りました。聖書を買ってみましたが、どこから読めばいいのですか。
A. 回答
この質問は非常に実践的な質問ですね。3つ申し上げます。
1番目に、「一般的な助言」です。
聖書には、旧約聖書と新約聖書という区分があります。つまり、聖書は2部に分かれているということです。そのどちらから読み始めるかですが、「新約聖書の初めから読む」というのが、一般的な助言です。
新約聖書の初めには、「福音書」という書が4つあります。その4つを略して言うと、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネとなります。その4つの福音書は全て、キリストについて証言しています。キリストというのはギリシア語ですが、へブル語ではメシアと言います。
新約聖書の冒頭に出て来るのが、「マタイの福音書」です。しかし、「マタイの福音書」から読むのは、あまりお勧めできません。というのは、「マタイの福音書」は、ユダヤ人を対象に書かれた書だからです。ですから、聖書知識が少し進んだ段階で、「マタイの福音書」を読むといいと思います。
ユダヤ人でない私たちが読んで一番わかりやすいのは、「マルコの福音書」です。「マルコの福音書」の特徴は、イエス・キリストが非常に活発に行動されるということです。「そして」「すぐに」「そして」「すぐに」という言葉が繰り返されます。ですから、まず「マルコの福音書」からお読みになることをお勧めします。
それが終わると、次に、お勧めなのが「ヨハネの福音書」です。「マルコの福音書」と「ヨハネの福音書」を読むと、イエス・キリストがどういうお方であるかということが、大体理解できるようになります。
2番目のポイントは、「一般的な助言」以外に、「もうひとつの選択肢がある」ということです。
それは何かというと、旧約聖書の最初の「創世記」から読み始めるという方法です。
「創世記」には、それ以降、聖書の中で展開される全てのテーマの、最初の部分が含まれています。例えば、「人類の創造と堕落」、あるいは、「キリスト到来の約束」などです。さらに、「全人類を救うために神様がイスラエル民族を選ばれた」というような、それ以降に展開される大変重要なテーマの萌芽が見られます。最初の芽生えが、そこに全部あるということです。
ただし、「創世記」は、一人で読んでも、なかなか難しいと思います。もし、そばに導き手がいて読むということになるなら、より効果的だと思います。
3番目に重要なのは、聖書に向かう姿勢です。
どこから読むかということと並行して、「どういう姿勢で聖書に向かうか」ということも非常に重要です。つまるところ、聖書が語っているのは、次の2つです。
- 神とはどういうお方か。
- その神に近づくためには、どうしたらよいのか。
この2つが、聖書が伝えている中心メッセージです。ぜひ、聖書に向かう姿勢を正して、聖書を開いてみて下さい。今述べた2つの点に目が開かれるはずです。
参考になる聖句
「あなたがたは、聖書の中に永遠のいのちがあると思うので、聖書を調べています。その聖書が、わたしについて証言しているのです」(ヨハネの福音書5:39)
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