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創造から新天新地へ(19)―24章でたどる神の救済史 18章 「新しい契約」マタイの福音書26章
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新しい契約は過越の成就である。有罪宣言に至る5つのステップを見ればそれが分かる。
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創造から新天新地へ―24 章でたどる神の救済史
18 章 「新しい契約」
マタイの福音書26 章
はじめに
(1)これまでの流れ
①創造 ― 神は人を神のかたちに造られた。
②堕落 ― 罪によって人類は神から離れた。
③契約の歴史 ― 神はアブラハム契約を通して救済計画を開始された。
④イスラエルの使命 ― メシアを世に送り出す民として選ばれた。
⑤メシア到来 ― イエスは約束のメシアとして来られた。
⑥御国の提示 ― 山上の垂訓によって御国の義が示された。
⑦教会時代の予告-イスラエルの拒否が明らかになる。
(2)マタ26章の役割
①イエスは、過越の子羊としてご自身を献げようとしておられる。
②これは、偶発的に起こったのではなく、神の予定の成就である。
③最後の晩餐は、過越の食事の成就と主の晩餐の制定である。
④ゲツセマネから逮捕、裁判に至るまで、イエスは父の御心に従う能動的なメシアである。
命題:新しい契約は過越の成就である。
有罪宣言に至る5 つのステップを見ればそれが分かる。
Ⅰ.メシアの死は神の予定である(1~16 節)
1.十字架は神の時刻表に従って進む(1~2節)
Mat 26:2 「あなたがたも知っているとおり、二日たつと過越の祭りになります。そして、人の子は十字架につけられるために引き渡されます。」
(1)死の時が偶然ではなく、過越の時に一致するように定められていた。
①イエスは真の過越の子羊として死なれる。
②出エジプトの救いは、ここで究極的成就に向かう。
2.人間の悪意も神の計画を破れない(3~5節)
(1)祭司長、民の長老たちは「祭りの間はやめておこう」と考える。
①しかし神の計画では、まさに祭りの時こそ決定的瞬間であった。
②神の主権が勝つ。
3.ベタニヤでの油注ぎ(6~13節)
(1)この出来事は王への献身であると同時に、死に備える儀式的意味を持つ。
4.ユダの裏切り(14~16節)
(1)ここに、人間の罪の深さが現れている。
Ⅱ.過越の食事の成就として主の晩餐が制定される(17~30 節)
1.過越の食事の備え(17~19節)
(1)弟子たちは過越の食事の備えをする。
①主の晩餐は過越と無関係な新儀式ではない。
②過越の成就から生まれた記念である。
2.裏切り者の予告(20~25節)
(1)「あなたがたのうちの一人がわたしを裏切ります」
①弟子たちは「まさか私ではないでしょう」と問う。
3.主の晩餐の制定(26~30節)
(1)2つの宣言
①「これはわたしのからだです」
②「これは多くの人のために罪の赦しのために流される、わたしの契約の血です」
(2)聖書的背景
①出エジプト24章の契約の血
②エレミヤ31章の新しい契約
③過越が出エジプトを記念したように、主の晩餐はメシアの贖いの死を記念する。
④29節は、将来のメシア的王国における完成を指し示している。
Ⅲ.弟子たちの弱さの中で、メシアだけが従順を貫かれる(31~46節)
1.弟子たちのつまずきの予告(31~32節)
(1)「あなたがたはみな、わたしにつまずきます」と言われる。
①ゼカ13:7の成就である。
②羊飼いが打たれると羊が散らされる。
③メシア拒否の時、弟子たちもその衝撃に耐えられない。
④しかしイエスは復活後の再会をすでに約束しておられる。
2.ペテロの自己過信(33~35節)
(1)ペテロは「たとえ皆がつまずいても、私はつまずきません」と言う。
①彼は自分の弱さを知らなかった。
②人間の熱心さと霊的現実のずれがある。
③弟子の失敗は、救いが人間の忠実さにかかっていないことを逆に示す。
3.ゲツセマネの祈り(36~46節)
(1)イエスは深く悲しみ、もだえ始められる。
①「この杯」とは、「神の御怒りの杯」である。
②ゲツセマネの苦悩の中心は、罪を担うことの霊的重圧にある。
(2)「わたしの願うようにではなく、あなたのみこころのように」
①最後のアダムの完全な従順を示す。
②眠っている弟子たちとの対比が描かれる。
③救いを完成するのは人ではなくメシアご自身であることが明らかになる。
Ⅳ.不当な裁きの中で、ご自分がだれであるかを証言される(47~68節)
1.逮捕(47~56節)
(1)ユダが群衆を連れて来る。
①口づけは親密さのしるし。ここでは裏切りのしるしとなる。
②弟子の一人が剣を抜くが、イエスはそれを制される。
③イエスは、自ら進んで御父の計画に従っておられる。
2.大祭司による尋問(57~68節)
(1)偽証が並ぶが、有罪は確定できない。
(2)大祭司は「あなたは神の子キリストなのか」と問いただす。
①「あなたがたは今からのち、人の子が力ある方の右の座に着き、天の雲とともに来るのを見る」
②ダニエル7章と詩篇110篇を背景とするメシア的・神的自己宣言
③イエスは、終末に裁き主として来られる人の子である。
(3)有罪判決と嘲弄
①大祭司は「神への冒瀆だ」と叫ぶ。
②彼らはイエスにつばをかけ、殴り、嘲る。
③メシア拒否は、ついに暴力的侮辱となって現れる。
④しかしこの拒否こそが、救済史の中で十字架への道を決定づける。
Ⅴ.ペテロの否認(69~75 節)
1.三度の否認(69~74節)
(1)これは、人間の決意の限界を示している。
2.鶏の鳴き声と悔い改め(75節)
(1)ユダの絶望とペテロの悔い改めは対照的である。
①失敗した弟子はなお回復の希望を持つ。
②救いの基礎は弟子の忠実さではなく、メシアの血にあるからである。
今日の信者への適用
1 .過越の成就
(1 )私たちの救いは神の計画に基づいている。
(2 )過越の祭りの時に十字架が起こる。
(3 )ユダの裏切りさえも計画の中にある。
(4 )イエスは自ら進んで十字架に向かわれる。
(5 )私たちは、自分の弱さに絶望する必要はない。
2 .新しい契約の血
(1 )私たちは「新しい契約」に生きる民である
(2)エレ31:31の成就
(3 )新しい契約の特徴
* 罪の完全な赦し
* 心に書かれた律法
* 神との親しい関係
(4 )教会は新しい契約の霊的祝福に参与している。
(5 )信者は次の特権を持っている。
* 聖霊の内住
* 神との直接的交わり
* 罪の赦しの確信
(6 )主の晩餐は、その恵みを思い起こさせる記念である。
3 .メシアの従順
(1 )この章には、人間の弱さが強烈に描かれている。
* ユダは裏切る。
* 弟子たちは眠る。
* ペテロは否認する。
(2 )重要なのは、イエスだけが忠実であったという点である。
(3 )救いは、メシアの忠実さによって成し遂げられた。
(4 )信仰生活の基本姿勢は、自己確信ではなく、主への依存である。
(5 )ペテロの失敗と回復は、希望を示している。




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