私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
Q468 解説文ではなぜ「イエス様」と書かないのですか。
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468 解説文ではなぜ「イエス様」と書かないのか?
Q:聖書解説で、「イエス」と呼び捨てではなく、「イエス様」として欲しいのですが、いかがですか。
はじめに
この方は、「ネットで読むClay【クレイ】」を読んでおられる方です。同じような疑問を抱いている方は多いと思います。このテーマに関して、いつものように3つ申し上げます。
1番目に、神学的な視点から考えます。
(1)新約聖書では、イエスはギリシア語で「イエス―ス」です。
(2)日本語訳では「イエス」です。
(3)聖書の本文には「イエス様」という呼称は出てきません。
(4)例外的に会話文の中に「イエス様」という呼び方が出ている場合があります。
(5)もちろん、英語訳にはそのような例外はありません。
(6)解説や講解の場では、聖書本文に忠実に「イエス」と表記することが原則です。
2 番目に、文化的な視点から考えます。
(1)日本語は敬語文化の中で使用する言語です。
(2)「イエス様」という呼称は、イエスを尊敬し崇める心から出る自然な表現です。
(3)日本人の感覚では、礼拝、祈り、証しの中では「イエス様」と呼ぶのが自然です。
(4)質問者の方も、日本人の自然な感覚を背景に違和感を訴えておられます。
3 番目に、牧会的な視点から考えます。
(1)「イエス」も「イエス様」も正解です。
(2)ただし、バランスの取り方が重要です。
(3)聖書の解説では、本文に忠実であるために「イエス」を用いるのが正解です。
(4)適用の部分では「イエス様」を用いることに問題はありません。
(5)この使い分けにより、学問的正確さと牧会的配慮の両方を守ることができます。
本文解説では「イエス」という呼称が正解です。
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