私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
Q362 なぜ聖書には、さまざまな訳があるのですか。
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362 なぜ聖書には、さまざまな訳があるのですか
Q :なぜ聖書には、さまざまな訳があるのですか。どの訳の聖書が一番いいですか。
A :はじめに
確かに、聖書にさまざまな訳があるのは、祝福であると同時に、問題でもありますね。複数の訳を比較できるのは、祝福です。訳の内容が異なる場合があるのは、問題です。さまざまな訳がある理由について、いつものように3つ申し上げます。どの聖書が一番いいかについては、次回回答します。
1 番目に、学問的な進歩があります。
(1)新しい写本の発見によって、難解な箇所に新たな光が当てられる場合があります。
(2)考古学上の発見によって、ヘブル語やギリシア語の単語を、より正確に理解できるようになる場合があります。
(3)学問的な進歩の結果、新しい訳文が必要になってきます。
2 番目に、日常語の変化があります。
(1)私たちが使用している日本語も、時代とともに変化しています。
(2)辞書の場合でも、ある年数が経てば、改訂版が出版されます。
(3)聖書も、今の時代の人が理解できるような表現に改訂する必要があります。
(4)文語訳聖書の日本語は、若い世代には難解です。
3 番目に、次世代に翻訳技術を継承する必要があります。
(1)聖書翻訳は、1度完成すればそれでよいというものではありません。
(2)20~30年ごとに、改訂作業に取り組む必要があります。
(3)もし翻訳に関わる研究をストップすれば、そこで終わってしまいます。
(4)正確な訳文の聖書を出版するためには、翻訳技術の継承がどうしても必要です。
聖書にさまざまな訳があるのは、祝福です。
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