Q300 予定論は聖書的ですか

  • 2021.08.20
  • スピーカー 中川健一
このメッセージに感謝を贈る

この無料配信メッセージは、皆様の祈りと献金のサポートで成り立っています。
あなたの「ちょっとした感謝」を300円献金で贈ってみませんか?

ハーベスト・タイム・ミニストリーズへのサポーター献金はこちら

このメッセージでは...

300 予定論は聖書的か

Q
:キリスト教の神学思想に、カルヴァンの予定説があると聞きました。神の救済に与る者と滅びに至る者が予め決められている(二重予定説)、とのことです。しかし、1
テモテ2:4
には、「神は、すべての人が救われて、真理を知るようになることを望んでおられます」と記されています。どのように、神の救いを理解すれば良いのかを教えてください。

A:はじめに

非常に高度なご質問をいただきました。いつものように3つ申し上げます。

1番目に、予定説は非常に評判の悪い教えです。

 (1)救われる人とそうでない人があらかじめ決まっているというのは、アンフェアだと考える人が多くいます。

(2)それに対する反論は、以下のようなものです。

  ①人間は完全に堕落しているので、滅ぼされても当然の状態にある。

②滅びに至る人の中から、神が何人かを選んだとしても、神を批判することはできない。

2番目に、予定説は聖書的教えです。

(1)ロマ8:29~30


 「神は、あらかじめ知っている人たちを、御子のかたちと同じ姿にあらかじめ定められたのです。それは、多くの兄弟たちの中で御子が長子となるためです。神は、あらかじめ定めた人たちをさらに召し、召した人たちをさらに義と認め、義と認めた人たちにはさらに栄光をお与えになりました」

(2)エペ1:11

(3)「あらかじめ定めた」は、ギリシア語で「プロオリゾウ」です。

 (4)ただし、「滅びるようにあらかじめ定めた」という聖句はありません。

3番目に、神の主権と人間の自由意志をバランスよく理解する必要があります。

(1)予定説は、神の主権を強調しています。

①しかし、神の主権を強調し過ぎると、運命論に近づきます。

(2)聖書は、人間の自由意志も強調しています。

①しかし、人間の自由意志を強調し過ぎると、神の主権を否定することになります。

(3)聖書は、救われるためには信じる必要があると教えています。

(4)ヨハ3:16


「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである」

(5)神の主権と人間の自由意志の両方を受け入れるべきです。

参考になる聖句


「またキリストにあって、私たちは御国を受け継ぐ者となりました。すべてをみこころによる計画のままに行う方の目的にしたがい、あらかじめそのように定められていたのです」

(エペ1:11)

神の主権と人間の自由意志は、ともに聖書の教えです。

週間アクセスランキング

1

コリント人への手紙第一(20)聖餐式11:17~34

2

コリント人への手紙第一(21)御霊の賜物(1)―御霊による信仰告白―12:1~3

3

Q391 女のかぶり物

4

コリント人への手紙第一(19)女のかぶり物11:2~16

5

イスラエル旅2023#057中川牧師とめぐる旅:【ベテ・シャン】 放蕩息子が住んだ町

6

Q390 パワースポットは存在しますか。

ハーベスト・タイムを応援する

ハーベスト・タイムの働きは、サポーターの皆様のお祈りと、献金により維持されております。
ぜひ、応援をよろしくお願いいたします。

ハーベスト・タイムのSNSでは、新着メッセージなどをお知らせしています。

聖書箇所の引用には新改訳聖書を使用しています。その他の場合は明記いたします。
聖書 新改訳2017(C)2017 新日本聖書刊行会 許諾番号4-2-856号
Copyright © Harvest Time Ministries, All Rights Reserved.