30日でわかる聖書 マタイの福音書(2)メシア預言の成就

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このメッセージでは...

「メシア預言」をキーワードに、神の国の勝利について語る。

「マタイ2章 メシア預言の成就」

イントロ:

1. マタイの福音書を毎回1章ずつ取り上げ、時代性を考慮しながら解説する。

2. 聖書の世界観

(1) 世界はサタンの支配下にある(海外から日本に帰国した時の印象)。

(2) そこに「神の国」が侵入してきた。

(3) 個々の戦闘では負けることもあるが、最終的な勝利は決まっている。

(4) この図式が、インターネット空間にも広がっている。

3. マタイはそういう世界観を前提に2章を書いている。

(1) ヘロデ大王の背後に働くサタンの力。

(2) 東方の博士たち、またヨセフの一家の背後に働く神の導きと守り。

(3) 創世記3:15に預言された戦いが、最終的な局面を迎えている。

4. マタイは4回メシア預言を引用している。

(1) ユダヤ人のための福音書。

(2) 異邦人の私たちには難解な箇所。

(3) 「メシア預言」をキーワードに、神の国の勝利について語ってみたい。

(4) 希望と力を受けるために、苦難の中にいる人に忍耐が与えられるために。

マタイ2章は、「メシア預言」というキーワードで読み解くことができる。

Ⅰ.マタイ2:6 → ミカ5:2

1. ラビたちが用いた4種類の引用法。第一番目は「預言が文字通り成就した」というもの。

2. 東方の博士たち

(1) バビロンの占星術師たち。科学者たちのこと。

(2) 3人ではなく多数。

(3) ダニエル9:24~37 メシアの来臨の時期を預言している。

(4) ダニエルはバビロンの占星術師の長であった。アラム語で書かれている。

(5) 民24:17 バラム(バビロンの占星術師)。「ヤコブからひとつの星が上り」

3. 彼らを導いた星

(1) その方の星。

(2) 東から西に、北から南に、最後は一軒の家の上にとどまる星。

(3) シャカイナグローリー。(羊飼いたちもシャカイナグローリーに導かれた)。

4. ヘロデの反応

(1) 偏執狂であるヘロデは、恐れ惑った。エルサレム中の人も同じ。

(2) 専門家を集めて、メシア(キリスト)誕生の地を調査させる。

(3) ユダヤのベツレヘム。ミカ5:2。ラビたちの常識。

(4) ヘロデは博士たちを呼んで星の出現の時間を突き止め、嘘とともに送り出す。

5. 博士たちの礼拝

(1) 星が再び現れる。

(2) 家に入って、幼子を礼拝する。最初の異邦人によるメシア礼拝。

(3) 贈り物。

①黄金(王)

②乳香(神性)

③没薬(死)

6. 私たちへの教訓

(1) 近い人と、遠い人との対比。

(2) メシア礼拝は、犠牲を払うに値するもの。

Ⅱ.マタイ2:15 → ホセア11:1 

1. 第二の引用法。実際の歴史的事件を取り上げ、それを「型(タイプ)」として説明する。

2. 「型(タイプ)」があるなら、「本体(オリジナル)」がある。

3. 出エジプトとは、神の子である「イスラエルの民」がエジプトから救出された事件。

4. 「本体(オリジナル)」は、御子イエスの救出。

5. 「エジプト」とは「ヘロデの脅威」のこと。

6. 実際に起こった内容

(1) 主の使いが夢に現れる(ヨセフ中心の記述)。

(2) 「幼子とその母」。イエス中心。

(3) 資金は、すでに用意されていた。

7. 私たちへの教訓

(1) クリスチャン生活には、敵からの妨害がある。

(2) しかし、神は必ず私たちを「エジプト」から呼び出してくださる。

(3) その確信をもって、この世に出よ。

Ⅲ.マタイ2:18 → エレミヤ31:15 

1. 第三の引用法。実際の歴史的事件を取り上げ、それを適用(相似点が一つあればOK)。

2. ヘロデは残忍な王。

アウグスト:「ヘロデの息子であるよりも、ヘロデの豚である方が幸いだ」

死ぬ前に、妹のサロメに遺言。ユダヤ人の指導者たちを殺せ。

3. ベツレヘムの2歳以下の男の子をひとり残らず殺させた。

4. エレミヤ31:15を引用

(1) ユダヤ人の息子たちが、バビロンに連行されようとしている。

(2) 母親たちがラマ(エルサレムの北にある町)で嘆いている。

(3) ラケル

①ヤコブ(イスラエル)の最愛の妻。

②ラケルはイスラエルの母の象徴。

③ラケルはラマの近くに葬られた(現在のラケルの墓は違う)。

(4) ベツレヘムの母親たちは、2歳以下の男の子たちを失い、嘆き悲しんでいる。

①相違点は、多い。ラマとベツレヘム、捕囚と殺害。

②二度と会えないという意味では、同じ。

5. 私たちへの教訓

(1) 悲惨な出来事の先にある希望の光。

(2) エレミヤは、捕囚からの帰還について預言した。

(3) 神の計画を長い目で見ると、ラケルの嘆きは捕囚からの帰還という希望への序曲。

(4) ベツレヘムで起こった嘆きは、メシアによってもたらされる希望への序曲。

(5) 悪の力と神の国とがぶつかり、深い嘆きがもたらされた。

(6) しかし、やがて神の国が最終的な勝利を得る。

Ⅳ.マタイ2:23 → 「預言者たち」の預言

1. 第四の引用法。メシア預言を要約した引用法。

2. 「この方はナザレ人と呼ばれる」という預言は旧約聖書にはない。

3. ヘロデの死後

(1) ヘロデの王国は3人の息子たちに分割された。

(2) ユダヤを継承したのは、アケラオ(3千人を殺した残忍な王)。

(3) ガリラヤを継承したのは、ヘロデ・アンティパス。

(4) ベツレヘムではなく、ナザレに帰還する一家。

4. ナザレ人の意味

(1) 紀元1世紀のユダヤ人の認識。北は愚か、南は賢い。

「金持ちになりたければガリラヤへ、賢くなりたければエルサレムへ」

(2) エルサレム神殿崩壊(70年)以降、ユダヤ教の中心はガリラヤに。

(3) イエスは、さげすまれた寒村ナザレで育った。

5. 私たちへの教訓

(1) 徹底的に「仕える者」の姿をお取りになったイエス。

(2) その最後が十字架である。

(3) ここにいる私たちから「仕える者」になろうではないか。

結論 

1. メシアは文字通り、ベツレヘムで誕生された。

2. 神の子イエスがエジプトから救出されたように、私たちも救出される。

3. 神にあっては、悲しみは必ず希望につながる。

4. クリスチャン生活は、しもべとしてイエスの足跡をたどる生活である。

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