申命記(15)【主】だけが神

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第一の説教の結論について学ぶ

申命記15回

「【主】だけが神」
申4:32~43

 

1.はじめに
(1)申命記のアウトライン(宗主権契約の形式)
①第1の説教:歴史の回顧(1:5~4:43)
②第2の説教:契約に基づく義務(4:44~26:19)
③第3の説教:祝福と呪いの宣言(27:1~29:1)
④第4の説教:契約条項のまとめ(29:2~30:20)

 

(2)イスラエルの民は、これからカナンの地に入ろうとしている。
①彼らは、正しい世界観と人生観を持つ必要があった。
②3章で、カナンの地征服の準備が始まった。

 

(3)4章のアウトライン
①律法の目的(4:1~8)
②ホレブでの体験の目的(4:9~14)
③偶像礼拝の禁止(4:15~24)
④離散の預言(4:25~31)
⑤【主】だけが神(4:32~40)
⑥逃れの町(4:41~43)

 

2.メッセージのアウトライン
(1)歴史に尋ねてみよ(4:32~34)
(2)【主】は語られた(4:35~38)
(3)【主】に従え(4:39~40)
(4)挿入句:逃れの町(4:41~43)

 

3.結論
(1)シャカイナグローリー
(2)神の選び

 

第一の説教の結論について学ぶ
Ⅰ.歴史に尋ねてみよ(4:32~34)
1.32節
さあ、あなたより前の過ぎ去った時代に尋ねてみるがよい。神が地上に人を創造された日からこのかた、天の果てから天の果てまで、これほど偉大なことが起こっただろうか。このようなことが聞かれただろうか。
(1)文脈は、偶像礼拝への警告である。
①モーセは、「終わりの日」について語った。
*申4:30
こうして終わりの日に、これらすべてのことがあなたに臨み、あなたが苦しみのうちにあるとき、あなたは、あなたの神、【主】に立ち返り、御声に聞き従う。
②次に、過去(過ぎ去った時代)について語り始める。

 

(2)歴史の回顧
①「さあ」は、ヘブル語で「キ」、英語で「For」(なぜなら)である。
②この接続詞を訳していない聖書訳が多いが、「キ」には、重要な役割がある。
「偶像礼拝を行ってはならない。なぜなら、過去に偉大な神を経験したから」

 

(3)「尋ねてみるがよい」
①「試みにあなたの前に過ぎ去った日について問え」(口語訳)
②時間の広がり:天地創造からシナイ山での出来事まで(全ての時)
③空間の広がり:天の果てから天の果てまで(全ての場所)
④マタ24:31
人の子は大きなラッパの響きとともに御使いたちを遣わします。すると御使いたちは、天の果てから果てまで四方から、人の子が選んだ者たちを集めます。
⑤イスラエルの民の神体験は、比類なきものである。
*彼らは、シャカイナグローリーを目撃した。
*彼らは、契約の民として選ばれた。

 

2.33節
火の中から語られる神の声を聞いて、あなたのようになお生きていた民があっただろうか。
(1)イスラエルの民の神体験の中心は、シャカイナグローリーである。
①彼らは、シナイ山から立ち上る火の柱を見た。
②彼らは、火の柱の中から語られる神の声を聞いた。
③それでも、イスラエルの民は死ななかった。

 

(2)モーセの体験(出33:18~23)
モーセは言った。「どうか、あなたの栄光を私に見せてください。」
主は言われた。「わたし自身、わたしのあらゆる良きものをあなたの前に通らせ、【主】の名であなたの前に宣言する。わたしは恵もうと思う者を恵み、あわれもうと思う者をあわれむ。」
また言われた。「あなたはわたしの顔を見ることはできない。人はわたしを見て、なお生きていることはできないからである。」
また【主】は言われた。「見よ、わたしの傍らに一つの場所がある。あなたは岩の上に立て。
わたしの栄光が通り過ぎるときには、わたしはあなたを岩の裂け目に入れる。わたしが通り過ぎるまで、この手であなたをおおっておく。
わたしが手をのけると、あなたはわたしのうしろを見るが、わたしの顔は決して見られない。」

 

3.34節
あるいは、あなたがたの神、【主】がエジプトにおいて、あなたの目の前であなたがたのためになさったように、試みと、しるしと不思議と、戦いをもって、また力強い御手と伸ばされた御腕と、恐ろしい力をもって、一つの国民をほかの国民の中から取り、ご自分のものにされた神がかつてあっただろうか。
(1)イスラエルの民の選びは、実にユニークなものである。
①神は、強力な国民(エジプト)の中から弱い国民(イスラエル)を取り、ご
自分の民とされた。

 

(2)古代中近東の神々も、特定の個人や国を選ぶことがあった。
①しかしこれは、実態のない単なるプロパガンダである。
②【主】の選びには実態が伴っていた。
③【主】は、数々の奇跡を行われた。
*試み、しるしと不思議、戦い
*力強い御手と伸ばされた御腕、恐ろしい力
④さらに、【主】はイスラエルの民に啓示を与えた。

 

Ⅱ.【主】は語られた(4:35~38)
1.35節
あなたにこのことが示されたのは、【主】だけが神であり、ほかに神はいないことを、あなたが知るためであった。
(1)イスラエルの民の体験は、神への恐れを与えるためであった。
①【主】だけが神である。
②ほかに神はいない。

 

2.36節
主はあなたを訓練するため、天から御声を聞かせ、地の上では大いなるご自分の火を見せられた。その火の中から、あなたはみことばを聞いた。
(1)イスラエルの民の体験は、主からの訓練であった。
①彼らは、天からの御声を聞いた。
②彼らは、地の上では神の臨在を示す火を見た。
③それは、神への恐れを学ばせるための訓練であった。

 

3.37~38節
主はあなたの父祖たちを愛し、その後の子孫を選んでいたので、ご臨在の中、大いなる力をもってあなたをエジプトから導き出された。
それは、あなたよりも大きくて強い国々をあなたの前から追い払い、あなたを彼らの地に導き入れ、今日見るとおり、彼らの地をゆずりの地としてあなたに与えるためであった。
(1)イスラエルの民の選びの理由
①主は父祖たち(族長たち)を愛された。
②主は、その後の子孫が選びの民となるように計画しておられた。
③父祖たちとの契約の故に、主はイスラエルをエジプトから導き出された。

 

(2)出エジプトの目的
①イスラエルの民よりも大きくて強い国々を追い払うため
*申7:1
あなたが入って行って所有しようとしている地に、あなたの神、【主】があなたを導き入れるとき、主は、あなたよりも数多くまた強い七つの異邦の民、すなわち、ヒッタイト人、ギルガシ人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、およびエブス人をあなたの前から追い払われる。
②イスラエルの民を彼らの地に導き入れる。
③彼らの地を、イスラエルの民に与える。

 

Ⅲ.【主】に従え(4:39~40)
1.39~40節
今日あなたは、上は天、下は地において【主】だけが神であり、ほかに神はいないことを知り、心にとどめなさい。
今日、私が命じる主の掟と命令を守りなさい。あなたも、あなたの後の子孫も幸せになり、あなたの神、【主】が永久に与えようとしておられるその土地で、あなたの日々が長く続くようにするためである。
(1)イスラエルの民の信仰は、比類なき神体験の上に乗っている。
①【主】だけが神である。
②ほかに神はいない。

 

(2)約束の地での祝された生活のためには、【主】の掟と命令を守る必要がある。
①今の世代も後の世代も、【主】に従順であるなら長く住むことが出来る。
②【主】は、その地をイスラエルの民に永久に与えようとしておられる。
③【主】に従順であれば、病や試練から完全に解放されるという意味ではない。
④問題を乗り越える力が与えられ、神の御心が行われるという意味である。
⑤クリスチャン生活も、それと同じである。

 

(3)以上の要約が申6:4~5に出て来る。
聞け、イスラエルよ。【主】は私たちの神。【主】は唯一である。
あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、力を尽くして、あなたの神、【主】を愛しなさい。

 

Ⅳ.挿入句:逃れの町(4:41~43)
1.41節
それからモーセは、ヨルダンの川向こう、すなわち東の方に、三つの町を取り分けた。
(1)第1の説教と第2の説教の間に、逃れの町に関する説明が置かれている。
①恐らく、編集者の判断であろう。
②逃れの町は、合計6つ選ばれた。
③3つはヨルダン川の東、3つはヨルダン川の西に置かれた。
④地理的に分散するように選ばれた
⑤ヨルダン川の東の地が征服されたので、ここで3つの町が紹介された。

 

2.42節
前から憎んでいたわけではない隣人を意図せずに殺してしまった者が、そこに逃れるためであった。その者はこれらの町の一つに逃れて、生き延びることができる。
(1)逃れの町は、過失によって隣人を殺した者のために設けられた。
①詳細は、民35章で説明されている。
②町の長老たちは、そこに逃れた者を、復讐を企てる者から守る義務があった。
③そこに逃れた者は、現役の大祭司が死ぬまで、その町に留まった。

 

3.43節
それは、ルベン人には台地の荒野のベツェル、ガド人にはギルアデのラモテ、マナセ人にはバシャンのゴランであった。
(1)ルベン人のためには、台地の荒野のベツェル。
(2)ガド人のためには、ギルアデのラモテ。
(3)マナセ人のためには、バシャンのゴラン。

 

結論
*第一の説教(歴史の回顧)が終わった。
*モーセは、イスラエルの民の体験が特別なものであることを示した。
*それゆえ、イスラエルの民は【主】の掟と定めに従順に生きる必要がある。

 

1.シャカイナグローリー
(1)イスラエルの民は、シャカイナグローリーを目撃した。
(2)使徒たちもシャカイナグローリーを目撃した(ヨハ1:14)。
ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。
(3)ペテロ、ヤコブ、ヨハネは、山上で文字通りイエスの栄光を目撃した。
(4)イエスの公生涯は、神の栄光の反映であった。
(5)私たちは、福音書を読むことによって、神の栄光を体験することができる。
(6)御子を見たのは、神を見たことである。
(7)この体験は、あらゆる試練に打ち勝つ力となる。

 

2.神の選び
(1)イスラエルの民は、神によって選ばれた。
(2)私たちも、神によって選ばれた。
(3)エペ1:3~4
私たちの主イエス・キリストの父である神がほめたたえられますように。神はキリストにあって、天上にあるすべての霊的祝福をもって私たちを祝福してくださいました。
すなわち神は、世界の基が据えられる前から、この方にあって私たちを選び、御前に聖なる、傷のない者にしようとされたのです。

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