申命記(9)征服した土地の分割

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征服した土地の分割について学ぶ。

申命記9回
「征服した土地の分割」
申命記3:12~22

 

1.はじめに
(1)イスラエルの民は、正しい世界観と人生観を持つ必要があった。

①自分たちは、どこから来たのか。
②自分たちにカナンの地を与えると約束してくれたのは、誰か。
③カナンの地で生きる目的は何か。

(2)申命記のアウトライン(宗主権契約の形式)

①第1の説教:歴史の回顧(1:5~4:43)
②第2の説教:契約に基づく義務(4:44~26:19)
③第3の説教:祝福と呪いの宣言(27:1~29:1)
④第4の説教:契約条項のまとめ(29:2~30:20)

(3)3章のアウトライン

①バシャンの王オグに対する勝利(3:1~11)
②征服した土地の分割(3:12~22)
③約束の地に入れないモーセ(3:23~29)

(4)ヘシュボンの王シホンとバシャンの王オグに対して勝利した。

①次は、カナンの地征服のために以下のような準備に取りかかる必要がある。*征服した土地の分割
*カナンの地征服戦争への備え
*リーダーシップの移行

 

2.メッセージのアウトライン

(1)征服した土地の分割(3:12~17)
(2)2部族半への勧告(3:18~20)
(3)ヨシュアへの権限委譲(3:21~22)

 

3.結論

(1)民数記32章と申命記3章の対比
(2)勝利体験の習慣化

 

征服した土地の分割について学ぶ

Ⅰ.征服した土地の分割( 3 12 17

1.12節

この地を、そのとき私たちは占領した。アルノン川のほとりにあるアロエルの一部と、ギルアデの山地の半分と、その町々を私はルベン人とガド人に与えた。

(1)ヨルダン川の東の地が、ルベン族、ガド族、マナセの半部族に分与された。

①モーセは民32章の記録を回顧しつつ、土地の分割について再記述している。

(2)ルベン族とガド族への分与

①アロエルの一部と、ギルアデの山地の半分と、その町々
②地図表示

 

2.13節

ギルアデの残りと、オグの王国であったバシャンの全土はマナセの半部族に与えた。それはアルゴブの全地域で、そのバシャンの全土はレファイムの地と呼ばれている。

(1)マナセの半部族への分与

①アルゴブの全地域
②そのバシャンの全土は、レファイムの地と呼ばれている。

 

3.14~15節

マナセの子ヤイルは、ゲシュル人とマアカ人との国境までのアルゴブの全地域を取り、自分の名にちなんでバシャンをハボテ・ヤイルと名づけて、今日に至っている。

マキルには私はギルアデを与えた。

(1)マナセの子孫であるヤイルが特に取り上げられている。

①彼が勇敢に戦い、バシャンのアルゴブの全地域を征服したからである。
②その結果、その地域はハボテ・ヤイルと呼ばれるようになた。

(2)マナセ族に属するマキルも勇敢に戦い、ギルアデを征服した。

①彼には、ギルアデの地が与えられた。

 

5.16~17節

ルベン人とガド人にはギルアデからアルノン川までを、谷の真ん中を国境として、またアンモン人との国境としてヤボク川までを与えた。

またアラバも与えた。それはヨルダン川を境としてキネレテからアラバの海、すなわち、東の方はピスガの傾斜地のふもとにある塩の海までであった。

(1)ルベン族とガド族の領地が、さらに詳細に説明されている。

①北はギルアデから、南の境界線アルノン川まで
②東の境界線は、ヤボク川である。アンモン人との国境になる。
③西の境界線は、ヨルダン川で、ガリラヤ湖から死海までの地域
*当時は、ガリラヤ湖はキネレテ、死海は塩の海と呼ばれた。

Ⅱ. 2 部族半への勧告( 3 18 20

1.18~19節

私はそのとき、あなたがたに命じて言った。「あなたがたの神、【主】は、あなたがたが所有するように、この地をあなたがたに与えられた。勇士たちはみな武装して、同族、イスラエルの子らの先頭に立って渡って行かなければならない。

ただし、あなたがたの妻と子どもと家畜は、私が与えた町々にとどまっていてもよい。あなたがたには多くの家畜がいるのを、私はよく知っている。

(1)民数記32章には、以下のようなことが記されている。

①ルベン族、ガド族、マナセの半部族は、大量の家畜を所有していた。
②ヨルダン川東岸は牧畜に適した地である。彼らはそこに住むことを願った。
③モーセは、この願いを聞いて怒った(カデシュ・バルネア事件の再現)。
④しかし彼らは、他の部族がそれぞれの領地を得るまで、ともに戦うと誓った。
⑤そこでモーセは、2部族半にヨルダン川東岸に土地を与えることにした。
⑥約束の地を征服する戦いが目前に迫った今、モーセは誓いの実行を迫る。

 

(2)モーセの命令

①ヨルダン川東岸の地は、【主】が2部族半のために与えたものである。
②妻と子どもと家畜は、その地にとどまってもよい。
③勇士たちは、先頭に立ってヨルダン川を渡って行かなければならない。
④残された妻と子どもと家畜のことは心配する必要はない。
⑤なぜなら、その地には【主】の守りがあるからである。

 

2.20節

【主】があなたがたの同族に、あなたがたと同じように安息を与え、彼らもまたヨルダン川の向こう側で、あなたがたの神、【主】が与えようとしておられる地を所有するようになったなら、そのとき、あなたがたは、それぞれ私が与えた自分の所有地に帰ることができる。」

(1)2部族半には、同族が安住の地を手に入れるまでともに戦う義務があった。

①その義務を果たした後に、ヨルダン川東岸の所有地に帰ることができる。

(2)ここには、私たちへの教訓がある。

①自分の救いだけで満足しているなら、義務を果たしているとは言えない。
②先に救われた私たちには、福音の伝達という使命が与えられている。
③1ペテ2:9

しかし、あなたがたは選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神のものとされた民です。それは、あなたがたを闇の中から、ご自分の驚くべき光の中に召してくださった方の栄誉を、あなたがたが告げ知らせるためです。

Ⅲ.ヨシュアへの権限委譲

1.21節

私はそのとき、ヨシュアに命じた。「あなたは、あなたがたの神、【主】がこれら二人の王に対して行われたすべてのことを、自分の目で見た。【主】は、あなたがこれから渡って行くすべての国々にも同じようにされる。

(1)テーマが「土地の分割」から「リーダーの交代」へと移行する。

①この箇所は、その移行期について説明したものである。
②カナン征服戦争を指揮するのは、モーセではなくヨシュアである。
③ヨシュアは、師であるモーセからの励ましの言葉を必要としていた。

(2)モーセがヨシュアを励ますことは、【主】の御心にかなっていた。

①励ましの内容は、【主】がしてくださったことを思い出せということ。
②【主】は「ふたりの王」(シホンとオグ)と戦い、勝利してくださった。
*イスラエルの民は、【主】の戦いに用いられた器に過ぎない。
③【主】は、これからの戦いにおいても同じようにしてくださる。

 

2.22節

彼らを恐れてはならない。あなたがたのために戦われるのは、あなたがたの神、【主】であるからだ。」

(1)これから直面しようとしている敵を恐れる必要はない。

①恐れるべきお方は、神だけである。
②カナンの地征服の戦いの本質は、「【主】の戦い」である。

(2)【主】がイスラエルのために戦われるというのは、申命記の主要テーマの一

つである。

①神の御心を行う人は、「【主】の戦い」に参加している人である。
②自分の生活が、「【主】戦い」の一翼を担っているかどうか、吟味しよう。

 

結論

1 .民数記 32 章と申命記 3 章の対比

1 )同じ出来事を扱っているが、両者の視点は微妙に異なる。

①民 32 章は、イスラエルの民がいかにして土地を征服したかを記録している。
②申 3 章は、【主】がその地を与えてくださったという点を強調している。

2 )私たちの人生においても、この 2 つの視点が必要である。

①私が努力するという視点
②神の助けによってそれが可能になるという視点

3 )ピリ 4 13

私を強くしてくださる方によって、私はどんなことでもできるのです。

 

2 .勝利体験の習慣化

1 )申 1 30

あなたがたに先立って行かれるあなたがたの神、【主】があなたがたのために戦われる。エジプトで、あなたがたの目の前で、あなたがたのためにしてくださったのと同じように。

①イスラエルの民は、不信仰に陥った。
②勝利体験を積み重ねることができなかった。

2 )申 2 24

立ち上がって出発せよ。アルノン川を渡れ。見よ、わたしはヘシュボンの王アモリ人シホンとその国を、あなたの手に渡す。占領し始めよ。彼と戦いを交えよ。

①新しい世代が戦う最初の戦いである。

3 )申 3 2

そのとき、【主】は私に言われた。「彼を恐れてはならない。わたしは、彼とそのすべての兵とその地を、あなたの手に渡している。あなたは彼に対して、ヘシュボンに住んでいたアモリ人の王シホンにしたように行わなければならない。」

①次の戦いは、より容易なものとなった。

4 )申 3 21 22

私はそのとき、ヨシュアに命じた。「あなたは、あなたがたの神、【主】がこれら二人の王に対して行われたすべてのことを、自分の目で見た。【主】は、あなたがこれから渡って行くすべての国々にも同じようにされる。

彼らを恐れてはならない。あなたがたのために戦われるのは、あなたがたの神、【主】であるからだ。」

5 )勝利体験がもたらすもの

①次の戦いに挑むための力
②より困難な課題に取り組む信仰
③隣人への憐れみの心

6 )「いつも」という言葉は習慣化を示している。

①使 2 42

彼らはいつも、使徒たちの教えを守り、交わりを持ち、パンを裂き、祈りをしていた。

②使 17 2

パウロは、いつものように人々のところに入って行き、三回の安息日にわたって、聖書に基づいて彼らと論じ合った。

1 コリ 15 58

ですから、私の愛する兄弟たち。堅く立って、動かされることなく、いつも主のわざに励みなさい。あなたがたは、自分たちの労苦が主にあって無駄でないことを知っているのですから。

④ピリ 4 4

いつも主にあって喜びなさい。もう一度言います。喜びなさい。

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