クリスマス:過去、現在、未来

  • 2018.12.17
  • スピーカー 中川健一
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クリスマス:過去、現在、未来

クリスマス:過去、現在、未来
ルカ2:15~16、マタ2:9~11

Luk 2:15 御使いたちが彼らを離れて天に帰ったとき、羊飼いたちは互いに話し合った。「さあ、ベツレヘムに行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見て来よう。」
Luk 2:16 そして急いで行って、マリヤとヨセフと、飼葉おけに寝ておられるみどりごとを捜し当てた。

Mat 2:9 彼らは王の言ったことを聞いて出かけた。すると、見よ、東方で見た星が彼らを先導し、ついに幼子のおられる所まで進んで行き、その上にとどまった。
Mat 2:10 その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。
Mat 2:11 そしてその家に入って、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた。

イントロダクション
1.最初のメシア礼拝
(1)ユダヤ人による礼拝

①ルカ2:8~20
②羊飼いたちによる礼拝

(2)異邦人による礼拝

①マタ2:1~12
②東方の博士たち

(3)観察

①ともに、シャカイナグローリーが現われた。
②両者の礼拝には、約2年間の隔たりがある。
③ルカが羊飼いを取り上げ、マタイが異邦人の博士を取り上げている。

2.アウトライン
(1)過去
(2)現在
(3)未来

クリスマスの意義を、過去、現在、未来の視点から考える。
Ⅰ.過去
1.マタイは、ユダヤ人に向けてメシアの生涯を記した。
(1)マタ1:1
Mat 1:1 アブラハムの子孫、ダビデの子孫、イエス・キリストの系図。

①原文では、ダビデが先で、アブラハムが後である。

(2)マタイの意図

①イエスは、約束のメシアである。
②イエスは、天の御国(神の国)の王である。

2.イエスは、王として、ユダヤ人たちに神の国を提示された。
(1)山上の垂訓

①神の国の王として、モーセの律法を解き明かされた。

(2)ベルゼブル論争

①ユダヤ人たちは、イエスを拒否した。
②自分たちが想定しているメシア像に合致しないからである。

(3)十字架と復活

①ユダヤ人たちは、イエスを十字架に付けた。
②しかし神は、イエスを甦らせた。
③ユダヤ人たちには、40年間の猶予期間が与えられた。

(4)裁き

①紀元70年にエルサレムが崩壊した。
②ユダヤ人たちは世界に離散していった。
③神の国の約束は、その世代のユダヤ人からは取り去られた。

Ⅱ.現在
1.ユダヤ人がイエスを拒否したので、救いは異邦人に及んだ。
(1)ロマ11:11
Rom 11:11 では、尋ねましょう。彼らがつまずいたのは倒れるためなのでしょうか。絶対にそんなことはありません。かえって、彼らの違反によって、救いが異邦人に及んだのです。それは、イスラエルにねたみを起こさせるためです。
(2)しかし、イスラエルはやがて救われる。

①異邦人信者の使命は、イスラエルにねたみを起させることである。

2.今は、終わりに時代である。
(1)福音は、エルサレムから始まり、ヨーロッパ、アメリカ、アジアへと伝えら
れた。

①今は、再びエルサレムに戻りつつある時代である。
②次に起こるのは、携挙である。

(2)キリスト教は危機の時代を迎えている。

①キリストよりもサンタクロース
②米国では、メリークリスマス!は禁句になっている。
③この世の価値観が教会に侵入して来ている。
④ユダヤ的ルーツから切り離されたキリスト教になっている。
⑤神学者は、聖書の真理を複雑なものにしている。
⑥聖書は字義通りに解釈しなければならない。

(3)私たちに必要なのは、クリスチャン生活のための動機付けである。

①将来への展望が必要である。

Ⅲ.未来
1.イスラエルに約束された神の国は、必ず成就する。
(1)そのためには、メシアの再臨が必要である。

①イエス・キリストは、王として戻って来られる。

(2)メシア再臨の条件は、ユダヤ人の救いである。

①マタ23:37~39

Mat 23:37 ああ、エルサレム、エルサレム。預言者たちを殺し、自分に遣わされた人たちを石で打つ者。わたしは、めんどりがひなを翼の下に集めるように、あなたの子らを幾たび集めようとしたことか。それなのに、あなたがたはそれを好まなかった。
Mat 23:38 見なさい。あなたがたの家は荒れ果てたままに残される。
Mat 23:39 あなたがたに告げます。『祝福あれ。主の御名によって来られる方に』とあなたがたが言うときまで、あなたがたは今後決してわたしを見ることはありません。」

②この聖句には、クリスマスの出来事の過去、現在、未来がある。
③ユダヤ人は、大患難時代の最後に民族的に救われる。
④教会は、大患難時代の前に天に挙げられる(携挙)。

2.異邦人クリスチャンは、キリストとともに共同相続人とされた。
(1)ロマ8:17
Rom 8:17 もし子どもであるなら、相続人でもあります。私たちがキリストと、栄光をともに受けるために苦難をともにしているなら、私たちは神の相続人であり、キリストとの共同相続人であります。

3.信者に約束されている5つの冠
(1)朽ちない冠(1コリ9:25)
1Co 9:25 また闘技をする者は、あらゆることについて自制します。彼らは朽ちる冠を受けるためにそうするのですが、私たちは朽ちない冠を受けるためにそうするのです。

①これは、天に蓄えられている「朽ちることも、汚れることも、消えて行く
こともない資産」である(1ペテ1:4)。

(2)誇りの冠(1テサ2:19)。これは、「喜びの冠」とも訳せる。
1Th 2:19 私たちの主イエスが再び来られるとき、御前で私たちの望み、喜び、誇りの冠となるのは、いったいだれでしょうか。あなたがたではありませんか。

①天において信者同士が再会する喜びを表している。

(3)義の冠(2テモ4:8)。
2Ti 4:8 今からは、義の栄冠が私のために用意されているだけです。かの日には、正しい審判者である主が、それを私に授けてくださるのです。私だけでなく、主の現れを慕っている者には、だれにでも授けてくださるのです。

①これは、キリストを信じる者に与えられる神の義である。

(4)栄光の冠(1ペテ5:4)。
1Pe 5:4 そうすれば、大牧者が現れるときに、あなたがたは、しぼむことのない栄光の冠を受けるのです。

①これは、信者がキリストの似姿に変えられるということである。

(5)いのちの冠(黙2:10)。
Rev 2:10 あなたが受けようとしている苦しみを恐れてはいけない。見よ。悪魔はあなたがたをためすために、あなたがたのうちのある人たちを牢に投げ入れようとしている。あなたがたは十日の間苦しみを受ける。死に至るまで忠実でありなさい。そうすれば、わたしはあなたにいのちの冠を与えよう。

①これは、肉体の死後も続く永遠のいのちを表している。

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