信仰は誰のためか〜聖書を読み解くキーワード:〈神の栄光〉〜前編

  • 2007.09.03
  • スピーカー 中川健一
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「信仰は誰のためか」

~ 聖書を読み解くキーワード:神の栄光(前編)~

イントロ:1.福沢諭吉の「学問のすゝめ」

 2.和田秀樹の「新・学問のすすめ」

 3.キリスト教界の問題点

(1)論理よりも感覚(感動的かどうか)

(2)客観的よりも主観的(私がどう感じるか)

(3)神中心よりも人中心(信じればどういうご利益があるか)

 4.アモス8:11 「主のことばを聞くことのききん」

(1)時代背景は似ている。

(2)アッシリヤ捕囚という裁き。

(3)主のことばを告げてくれる預言者がいないので、心は渇く。

 5.質問

(1)私たちの聖書理解は、日々成長しているだろうか。

ユダヤ教徒とイスラム教徒の弱点は、聖典を学ばないことにある。

(2)神中心に聖書を読むとは、どういうことか。

(3)「人類の救い」でなく「神の栄光」というキーワードで聖書を読み解く。

「神の栄光」は聖書を読み解くキーワードである。

Ⅰ.エデンの園(創世記1~3章)

1.神の臨在(栄光)がアダムとともにあった。

2.神に反逆した結果、アダムは神の臨在から退けられた。最大の悲劇。

(1) 罪とは自分で善悪の基準を決めようとしたこと。神になる行為。

(2) 罪とは神から与えられた「自由」の枠組みを乗り越えたこと。

3.被造の世界が呪いを受けた。虚無に服した(ローマ8:20)。

4.地上には神が臨在される場所がなくなった。

5.サタンが地上を支配し、「神の栄光」を奪おうとしている。

Ⅱ.旧約聖書

1.シャカイナグローリー

(1)「シャカイナ」は「シャカン(隣人の間に住む)」という動詞の名詞形。

(2)「グローリー」は英語。

(3)神の臨在に伴なう栄光のこと。

(4)「シャカイナ」という用語は、聖書にはない。しかし、概念はある。

(5)神の臨在が、人間に知覚できる現象となって現われたもの。

光、火、煙、雲、風、雷、いなずま、角笛の音など。

2.アブラハム

(1) 創世記15:17 アブラハム契約はシャカイナグローリーの中で結ばれた。

(2) この時、アブラハムは寝ていた。

 3.モーセ

(1)出エジプト13:21、22 火の柱と雲の柱

(2)出エジプト19:16~20 シナイ契約

(3)幕屋(ミシュカン)とオヘル(天幕)の違い

①神が人類と出会う地上で唯一の場所。至聖所。

②神が人類と出会う唯一の方法。祭儀法。

③神が人類と出会うために選んだ一人の人。大祭司。

 4.ソロモン

(1)Ⅱ歴代5:13、14 神殿奉献で、主の宮は雲で満ちた。

(2)Ⅱ歴代7:1 天からの火が全焼のいけにえを焼き尽くした。

 5.エゼキエル

(1)エゼキエル10~11章 主の栄光が去る。

(2)エゼキエル11:22、23 主の栄光がオリーブ山の上にとどまった。

(3)それ以降、神殿にはシャカイナグローリーが失われた。

(4)イスラエルの偶像礼拝の罪とそれに対する裁き(バビロン捕囚)

 6.捕囚から帰還して以降

(1)第二神殿の建設。シャカイナグローリーがない。

(2)ヘロデ大王による拡張。シャカイナグローリーがない。

(3)ハガイ2:9 「先のもの(第一神殿)にまさる栄光」

①この預言は、メシアであるイエスの受肉によって成就する。

Ⅲ.新約聖書

  1.ヨハネの証言:ヨハネ1:14

(1)「ことば」は人となった。

(2)私たちの間に「幕屋」を張られた。体=幕屋

(3)その「幕屋」の中に神の栄光が見えた。

(4)イエスはシャカイナグローリーそのものである。

 2.イエスの誕生

(1)ルカ2:8~21 主の栄光が羊飼いたちを照らした。

(2)マタイ2:1~12 星に導かれて来た当方の博士たち。

 3.イエスの洗礼 マタイ3:13~17

(1)16節 鳩のように下る聖霊

(2)17節 天からの声(父なる神)

 4.イエスの変貌 マタイ17:1~13

(1)顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなった。

(2)変貌ではなく、内にある栄光が輝き出た。

(3)光り輝く雲(5節)

(4)雲の中から聞こえた声。

(5)再びその栄光を隠すイエス。

 5.イエスの死 マタイ27:45~54

(1)昼の12時から3時まで暗黒が続く。

(2)「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」という祈り。

(3)イエスの死の本質は、父なる神との断絶。シャカイナグローリーとの断絶。

 6.イエスの昇天 使徒1:9~11

(1)雲に包まれて。

(2)あなたがたが見たときと同じ有様で。

(3)マタイ24:30 人の子が天の雲に乗って来る。

結論 ローマ8:16~25

1.私たちは神の子どもである。

2.私たちは、望み(目に見えないもの)によって救われている。

(1) 相続人としての地位。キリストとの共同相続人。

(2) 今の患難と将来啓示される栄光の比較。

(3) 復活の体をもって、再創造された世界に住むようになる。

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