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出エジプト記1:1 ~ 5

1 さて、ヤコブといっしょに、それぞれ自分の家族を連れて、エジプトへ行ったイスラエルの子たちの名は次のとおりである。

2 ルベン、シメオン、レビ、ユダ。

3 イッサカル、ゼブルンと、ベニヤミン。

4 ダンとナフタリ。ガドとアシェル。

5 ヤコブから生まれた者の総数は七十人であった。ヨセフはすでにエジプトにいた。

エジプトへの移住

創世記の続き

出エジプト記の書き出しは、こうである。「さて、ヤコブといっしょに、それぞれ自分の家族を連れて、エジプトへ行ったイスラエルの子たちの名は次のとおりである。ルベン、シメオン、レビ、ユダ。イッサカル、ゼブルンと、ベニヤミン。ダンとナフタリ。ガドとアシェル。・・・」(1)ヤコブ(イスラエル)とその子たちがエジプトに下ったが、その名が列挙されている。ルベンからゼブルンまでの6 人は、レアの息子たちである(誕生順に並んでいる)。次に、ラケルの息子のベニヤミンが登場する(もう一人の息子ヨセフは、すでにエジプトにいた)。ダンとナフタリは、ラケルの女奴隷ビルハの息子たちである。ガドとアシェルは、レアの女奴隷どれいジルパの息子たちである。(2)エジプトに下ったヤコブの家族の総勢は70 人だが、使徒7:14 では75 人となっている。ヨセフの5 人の孫を加えると75 人になるので、矛盾ではない。70 という数字は完全数であり、象徴的な数字である。ヤコブの一家70 人から、地上の民族を祝福する民が出現するという意味が込められているのであろう。さらに、祝福を受ける諸国民の数も70 である(創10 章のセム、ハム、ヤペテの子孫たちのリストを見ると、異邦人の諸国が70 出ている)。

400 年間

(1)イスラエルの民は、400年間もエジプトに留まることになる。それは、ゴシェンの地でエジプト人から隔離かくりされて一大民族として成長するためだが、それにしても、なぜ400 年間もエジプトにとどまる必要があったのか。(2)神はアブラハムにカナンの地を与えると約束されたが、当時、この地には、カナン人と呼ばれる人々が住んでいた。罪もない人々の土地を略奪りゃくだつする訳にはいかない。(3)創世記15:13 ~ 16 にその答えがある。神はアブラハムに語りかけ、彼の子孫がエジプトで400 年間奴隷になると預言された。そして、4 代目(400 年後)の者たちが、カナンに戻って来ると約束しておられる。400 年もかかる理由は、「エモリ人のとがが、そのときまでに満ちることはないから」である。エモリ人とは、カナン人の総称である。つまり、カナン征服せいふくには、神の裁きとしての側面があるということである。神は、カナン人たちの罪が満ちるまでは裁きを延期えんきされるのである。
神は、エジプトに下ったヤコブの子たちの名を覚えていてくださった。主イエスもまた、自分の羊の名を知っていると言われた。私たちの名も、主イエスに覚えられている。何という幸いであろうか。

きょうの祈り

天の父なる神様。主イエスにある解放の源は、出エジプト記にあります。この書の学びを通して、私たちが体験した解放の素晴らしさを再確認できますように、心から願います。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

創世記 39~40、マルコの福音書 14