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創世記38:1~2

1 そのころのことであった。ユダは兄弟たちから離れて下って行き、その名をヒラというアドラム人の近くで天幕を張った。

2 そこでユダは、あるカナン人で、その名をシュアという人の娘を見そめ、彼女をめとって彼女のところに入った。

ユダの堕落の始まり

ユダの物語

創世記37 ~50 章は、第11 番目のトルドット(歴史、経緯)である。37 章からヨセフの物語が始まったが、38 章はユダの物語になっている。ヨセフの物語が始まった直後に、ユダの物語が挿入句のように入るのは、創世記の著者ちょしゃがあることを意図したからである。(1)ヨセフ物語は、「ヤコブ一家」が「イスラエル民族」に成長するためのリンクになっている。(2)それに対して、38 章の主要な目的は2 つある。・ヤコブの一家がエジプトに移住しなければならなくなる理由を示すこと。・メシアの家系がどのように発展していくのかを示すこと。(3)ちなみに、38 章があつかっている内容は、20 年以上の歳月さいげつをかけて起こったことである。

地理的移動と人的交流

「そのころのことであった」とある。ヨセフが17 歳の頃のことである。(1)ユダは兄弟たちから離れて下って行った。地理的には、山地から低地(シェフェラー)に移住したということである。ユダが住むようになる場所は、アドラムという町である。(2)ユダの堕落だらくは、自分の居場所(家族)を離れることから始まった。私たちにも同じようなことが起こり得る。神の御心の場を離れるところから、堕落が始まる。(3)地理的移動の次に来るのが、人的交流である。ユダの場合は、ヒラというアドラム人(カナン人)との交流が始まった。カナン人は、真の神を知らない偶像礼拝の民である。その彼らと交流すれば、必ず悪影響を受ける。(4)ユダは、カナン人でシュアという人の娘を見染みそめ、結婚した。この娘の名前は書かれていない。聖書の歴史から見て、この娘には重要性がないということである。(5)アブラハム、イサク、ヤコブの時代には、カナン人との雑婚がきらわれた。族長たちは、自分の親族の中からよめを選ぶために努力した。しかしユダの場合は、あっさりとカナン人と結婚している。契約の民の中以外から妻を迎えた場合の問題点は、エサウの例で実証済みである。
ユダの堕落が地理的移動、人的交流の順で起こっていることを覚えよう。また、いま自分が立っている場所が、神の御心の地であるかどうかを吟味してみよう。神の御心に沿わない小さなずれが、やがて大きな悲劇を生むようになる。自らの交友関係を主の前に出し、その関係が霊的祝福につながるかどうか、吟味していただこう。神を恐れる人と交流を深める者は幸いである。

きょうの祈り

全知全能の神よ。あなたは私のすべてをご存じです。どうか私を吟味し、清め、導いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

サムエル記第二9~10、詩篇39 ~ 40