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創世記6:1 ~ 2

1 さて、人が地上にふえ始め、彼らに娘たちが生まれたとき、

2 神の子らは、人の娘たちが、いかにも美しいのを見て、その中から好きな者を選んで、自分たちの妻とした。

雑婚の問題

人類の増加

 創世記には11の区分(トルドット)があるが、5:1~6:8は第2の区分に当たる。きょうの箇所はその第2の区分の後半に当たり、「大洪水が起こった理由」について説明している。「さて、人が地上にふえ始め、彼らに娘たちが生まれたとき」(1節)とある。(1)ここでの「人」はヘブル語で「アダム」である。人類(アダム)が地上に広がっていく様子が読み取れる。(2)「アダム(人)」という言葉は、カインの家系だけでなく、セツの家系も含む全人類を指す。(3)5章は男性を中心にセツの系図を描いていたが、6章は女性に焦点を合わせている。

神の子らと人の娘たち

 「神の子らは、人の娘たちが、いかにも美しいのを見て、その中から好きな者を選んで、自分たちの妻とした」(2節)。「神の子ら」「人の娘たち」が結婚している。通常の解釈では、「信仰の系列に属する者」と「不信仰の系列に属する者」とが結婚したと説明する。つまり、「神の子ら」とは「セツの家系に属する男たち」であり「人の娘たち」とは「カインの家系に属する女たち」と解釈するのである。しかし、その解釈にはある疑問がともなう。(1)「神の子ら(セツの系列の男)」と「人の娘(カインの系列の女)」の結婚しかないというのは、不自然である。通常は、その逆のケースもあり得るはずなのだが、「神の娘(セツの系列の女)」と「人の子(カインの系列の男)」の結婚は出てこない。なぜなのか。(2)ヘブル語で、「神の子ら」とはどういう意味なのかを考える必要がある。結論から言うと、これは堕天使だてんしたちのことである。(3)この箇所の文脈は、大洪水の原因の説明である。つまり、大洪水は、きわめて異常な出来事に対する神の裁きだということである。信仰者の男と不信仰者の女が結婚した程度では、大洪水が起こる理由とはならない。
 創世記6章の「結婚」を「人間同士の雑婚ざっこん」と解釈するのは、ヘブル的解釈とは言えない。そのような解釈は、教会教父(特にアウグスチヌス)から始まったものである。次回、ヘブル的解釈がどのようなものなのかを学ぶ。いずれにしても、地上に大混乱が起こっていることは読み取れる。大混乱をもたらしている主役は、悪魔(サタン)と悪霊たちである。今も悪魔は働いている。しかも、光の天使の姿をして、私たちを惑わし、誘惑してくる(2コリ11:14)。悪魔の策略さくりゃくを見抜く力を、神から受け取ろうではないか。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。みことばの学びを通して、悪魔の策略を見抜く霊的洞察力どうさつりょくを私に与えてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

歴代誌 第一10~11、ヨハネの黙示録3