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創世記1:1

1 初めに、神が天と地を創造した。

初めに、神が

人生を変える聖句

 聖書は、「初めに、神が天と地を創造した」という文で始まる。この聖句は、私たちの人生を劇的に変える力を持っている。(1)「初めに」とは、すべての始まりのこと、宇宙の始まりのことである。それがいつであったかは記されていないが、この時から時間が始まり、物質世界が存在するようになった。神(絶対的なお方)の存在を信じない人は、宇宙は突然(偶然に)存在するようになったと言うだろうが、天体の規則正しい運行を観察していると、「すべてが偶然に起こった」と信じるよりは、「神が創造された」と信じる方がたやすく感じられる。(2)「創造した」とは、無から有を創造することで、神に対してのみ適用される動詞である。ヘブル11:3には、「信仰によって、私たちは、この世界が神のことばで造られたことを悟り、したがって、見えるものが目に見えるものからできたのではないことを悟るのです」とある。(3)「神が」創造の主体である。ヘブル語では「エロヒム」という複数形の言葉である。これは「三位一体の神」を暗示した言葉である。聖書は神の存在を証明しようとする書ではなく、神の存在を前提に書かれた書である。(4)「天と地を」とある。天は「ハシャマイム」で複数形である。その意味は、神は第1の天(鳥が飛ぶ空間)と第2の天(宇宙空間)を創造されたということである。ちなみに、第3の天は神がおられる空間である。地は「ハアレツ」である。神はそこを人類の居住空間として用意された。

教訓

 神は天と地を創造しなければならなかったわけではない。では、神はなぜ天と地を創造されたのか。それは、神が愛だからである。天地創造の出来事は、神の愛の表現である。神は愛の対象として人類を創造された。神を信じる前の私は、「初めに、私が」という思いで生きていた。しかし、すべての始まりに「私」を置く生き方は、決して満足をもたらすものではなかった。クリスチャンになって初めて、「初めに、神が」という生き方をしたいと思うようになった。神を第一とするとは、神の愛に応答しながら生きることである。
 私は、無神論、進化論、物質主義などの呪縛から解放された。私の信じている神は、創造の神、愛の神、全知全能の神である。その神が私をご自身の「かたち」に造って下さった。きょう一日、「初めに、神が」という生き方をしてみようではないか。私たちのたましいは、キリストにあって喜び踊るに違いない。

きょうの祈り

天地創造の神よ。きょう一日、「初めに、神が」という歩みをさせてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

哀歌3~5、詩篇115~116

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